どうも、りかちゅうです!海外に送金をしたり海外の証券口座から日本の銀行口座に出金を依頼したりした経験はありますか?私は後ほど話しますが投資関係でその経験はあります。その時の手数料高くないですか?私なんて数万円の出金で数千円取られましたからね?今の時代ネット社会なのにそんなに手数料かかるのと思うことでしょう。その仕掛けはSWIFTシステムのせいです。一体どんなシステムなのって?この記事にて話したいと思います!
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SWIFTシステムに関する前提知識
SWIFTシステムってどういうものかを分からない方もいます。ですので、まずはSWIFTシステムを把握するための前提知識から見ていきましょう!
海外送金のシステムは緩い
国内における資金の移動は中央銀行の監視ありきで行われています。ようするき、国内の銀行間の資金移動は中央銀行が把握しているため不正送金を行う隙がほぼないです。逆に見つかったらお咎めが来ますね。一方で海外の送金は多国間の銀行取引を監視するシステムが存在しません。となれば、悪さしまくりってこと?そうです。これから話すSWIFTシステムで悪さし放題です!
SWIFTシステムの由来
国をまたいだ資金の移動は国際銀行間通信協会(英語だとSociety for Worldwide Interbank Financial Telecommunicationです。ベルギーにある株式会社です。)がやっています。ただ、その名称だと長いので英語の頭文字を取ってSWIFTシステムと言われています。
SWIFTシステムの仕組み
SWIFTシステムの名前の由来は教会の名前からだとは思ってもなかったです。安直な決まり方ですね。まあ、そんなことはさておき、次は肝心なSWIFTシステムの仕組みについて話しますね!
1.1980年代に稼働したシステム
SWIFTシステムは1980年代に本格稼動したシステムです。この時はまだネットがそこまで普及してないですよね。それなのに、どうやって資金移動していたのと思いますね。国内の銀行から海外の銀行に資金をいくら移動してねというメールを送るだけです。それでいいのって?いいんです!なんかそのメールを受け取った銀行はまずその人の口座から資金をコルレス銀行と呼ばれる中継銀行に送ります。コルレス銀行とはその通貨の海外送金を一手に引き受けている銀行のことを指します。
日本だと銀行がコルレス銀行として活躍してるのか?
日本円だとメガバンクは全部コルレス業務ができます。ですが、ほとんどは三菱UFJ銀行が一手に引き受けています。その理由はかつて存在していた東京銀行がコルレス業務をやっていたんですよ。ですが、東京銀行はなくなったため代わりに三菱UFJ銀行業務を引き継いだそうです。それ故に基本的にはコルレス業務は三菱UFJ銀行がやっています。
SWIFTシステムはぼったくり?
このように、海外送金はSWIFTシステムが絡むと思えばいいです。今でもそんな古いやり方なのって?そうです。理由は後ほど話しますがこのシステムなんですがかなりのぼったくりだからです。どうぼったくりなのか?日本とアメリカの間で送金するとしたらという設定で説明しますね!
1.複数の銀行を経由する
日本の銀行からアメリカの銀行に送金するときは送金依頼のメールをSWIFTシステムで送ります。それで、そのメールを受け取った銀行は資金を三菱UFJ銀行に送ります。それから、三菱UFJはそれをアメリカのシティバンクに送りシティバンクが指定の銀行の口座に送ります。
なんか複数の銀行を経由するのって?そうですよ!しかも、メールを見ながら手作業でやっているらしいです。そんなことしていたら非効率なのはもちろんですが一度資金を移動するごとに手数料がかかるため送金する側の負担は大きくなります
2.4つ以上の時もある
先ほどの具体例だと4つの銀行を経由していましたね。それで終わりならば可愛いもんです。なんと、4つですまないこともあります。なんか日本側で3つアメリカ側で4つ経由することもあるとか。合計7つの銀行を経由するということは送金に数ヶ月かかるのはもちろんのこと、10万円送るのに手数料が1万円超えることはあるあるだそうです。
3.経由歴なんて知らされない?
時間もかかるしぼったくりなんて許せないですね。だったら、経由歴くらい教えろと思いません?それも厳しいです。経由銀行の数と銀行名と手数料の合計は事前に知ることはできません。送金が終わってから通達されるだけです。ですので、もし資金リレーが途中で途切れ資金がどこにいったのかが不明になることも出てきます。もし意地で調査したとしても順に辿らないといけないため何ヶ月かかるかなんて読めないです。その影響で資金が行方不明なんてことはあるあるです。本当ふざけてますね。
4.セキュリティも緩い
SWIFTシステムのセキュリティはゆるいです。そのため、詐欺は発生しやすいです。また、ハッキング・コンピューターウィルスを用いた不正送金も行われているそうです。
不正利用の事件あり?!
SWIFTシステムの事件といえば2016年2月に発生したバングラディシュ中央銀行不正送金事件ですね。詳細としてはバングラディシュの事件では犯人グループがバングラデシュ中央銀行のシステムをハッキングしました。それからバングラデシュ中央銀行が所有する米FRBの口座から8100万ドルを送金させて盗み出したそうです。これは失敗に終わりました。理由は犯人のスペルミスによって事件が明るみに出たからです。
犯人がやらかしたことで明るみになってよかったですね。ただ、これ以降にも世界各地でSWIFTシステムを悪用した不正送金事件がそれなりの頻度で起きているそうです。ちなみに、フィッシング詐欺や、ウィルスを用いた不正送金などもSWIFTシステムの隙を突いている犯罪だそうです。
なんで今でもSWIFTシステムを使うのか?
疑問に思うことありません?今の時代ならネット社会です。ならば、ネット上でダイレクトに海外の銀行に送金するシステムくらい簡単にできると思いますよ?それなのに、なぜやらないのか?
それはSWIFT システムを使って資金を集めるためです。多数の銀行間の資金移動はすべて手作業で行わています。そのため、資金の移動内容なんて改ざんや捏造くらい余裕でできます。となれば、途中で資金盗まれたなんてことはあるあるです。きっと、明るみにならずに終わった不正送金事件なんて普通にあるはずです。これはSWIFT システムというがばがばなシステムがあるからこそ罷り通ることです。要するに、SWIFTシステムでお金とりたいからあえて古いやり方に固執してるということですね。
まとめ
大学3〜4年くらいにFXをやっていました。失敗しまくりで終わった感じですけどね…。言っても海外の証券口座だったので失敗してもなんとかなったんですけどね。海外証券だと追証ないので。
ただ、出金の時のお金が痛かったです。出金手数料が数千円かかった記憶があります(からのお金が届くのも数日間かかります)。その時私は海外絡みだから仕方ないと思っていました。ですが、後になってSWIFTシステムを知った時その時の経験が蘇りましたね。手数料高さと送金してから時間がかかる理由はあのシステムのせいなんだなと。このように、海外絡み送金なんてぼったくりがいがあります。ですので、海外絡みの送金ほど目をつけた方がいいと思います。以上です!最後まで読んでいただきありがとうございました。
りかちゅう