どうも、りかちゅうです!定信って寛政の改革がインパクトありますよね。それもあって、彼が老中を失脚してからどうしていたのかなんてあまり知られてないかと思われます。まあ、教科書にもその後の彼のことなんて書いていませんからね?結論から言うと、白河藩に戻って政をやっていました。また、文化にも力を入れてました。ですので、その話をこの記事にて話しますね!

定信とはどんな人か?

一応おさらいという形で。寛政の改革をやっていた人です。それまでは白河藩で藩政をやっていました。それで、老中になり、倹約をモットーに改革をしていました。それくらいの不景気でしたからね。ですが、一時的な効果はあったものの、やりすぎたことでお金が回らずマイナスになりました。また、庶民の生活にも物を言ってきたため庶民からも嫌われることになりました。まあ、そこら辺の話は長くなるのでこちらを見てください!

寛政の改革の人!松平定信とはどんな人?

老中失脚の事件の後は何してたの?

定信は若くして老中になりました。そのため、失脚したとは言えども活動できるエネルギーは残っています。なんなら、失脚後の方が自分の好きなことをやれてたような?ですので、これからその話をしますね!

1.白河藩で藩政する

定信は老中を辞めてから白河藩の藩政に専念し再度改革に取り組みます。具体的には白河藩の振興に向けキセルの製造、薬草や煙草などの栽培の奨励、たたら製鉄の設備を新設などです。また、教育のために藩校・立教館や民間の学び場を作りました。さらに、1801年に公共事業として農民を労働力に一万六千坪の庭園を築造しました。その提案は「南湖」と名付け武士だけでなく庶民にも開放しました。現在も「南湖公園」として残されて、その中には定信を祀った神社があります。

2.文化活動をする

寛政の改革の時の定信は出版統制など文化関係などには厳しかったです。ですが、老中を辞めてからの定信は作家や画家の支援も積極的に行っています。具体的には

改革中に弾圧した大田南畝、朋誠堂喜三二、山東京伝らには浮世絵集「近世職人尽絵詞」の詞書を依頼しました。また、定信は各地の古い書画や器物、武具などの古宝物を図録としてまとめた「集古十種」を編纂しています。全85巻で1859点にも及ぶ古宝物が収録され大評判を得ました。

3.隠居後は海防に取り組む

1812年に定信は家督を長男の松平定永に譲って隠居しました。それから、江戸築地の藩邸下屋敷「浴恩園」に移り住みます。その際に定信は「楽翁」を名乗って読書や和歌の試作をはじめとする文化活動に取り組みつつ、幕府の要人たちと交流し海防に取り組み続けました。

なぜ海防に取り組んだのか?実は1810年から白河藩は定信が提唱した「江戸湾警備」の第一号担当藩として会津藩と警備に当たっていました。それが藩の財政を圧迫していたのです。理由としては1806年〜1807年に樺太や千島列島で日本とロシアが戦った「文化露寇」や1808年に英国のフェートン号がオランダ船のふりをして長崎港に不法侵入した「フェートン号事件」があったからです。ただ、この経験から定信は幕府から外国船対応に関する意見を求められるようになりました。

4.国替えを希望する

1823年に定信は白河藩から桑名藩への国替えがありました。これは桑名の港を目当てとした定信の希望だったとされています。また、この国替えは異説として白河藩の江戸湾防備への財政的負担が重すぎたため何とか逃れるためともいわれています。とはいっても、定信は桑名には移住していませんけどね。

5.最期

1829年の1月下旬から風邪をひき2月3日には高熱を出しました。そして、3月21日神田佐久間町河岸から出た火により浴恩園も被害にあったことで同族の伊予松山藩の屋敷に一時避難しました。手狭だったことで三田にある松山藩の中屋敷に移動します。その際に、一時的に回復し歌会なども開いていましたが、5月13日から病状が悪化して72歳に亡くなりました。辞世の句は「今更に何かうらみむうき事も 楽しき事も見はてつる身はと長い人生を「やり切った」感が出ている句でした。

意外と活動していたんだね

定信といえば寛政の改革のためそれ以降の話はなかなか出てこないですよね。ですが、いざ調べてみたら色々活動していたのはびっくりでした。しかも、隠居してから頼られてるのも面白いですね。そう考えると、改革の時代のほうが周りから色々言われてたんだなと思いました。

まとめ

老中を辞めてからの定信を調べてみましたが辞めてからの方が生き生きとしていたのかなとは思います。改革の時は仕事故に自分の好きな文化を統制していた立場です。どんな気持ちで統制していたが気になります。ですが、辞めてからは文化活動に専念できていたから辞めてからの方が彼の欲のままに生きれていた気がします。そう考えると、どの時代であれ上の立場になるということは心を殺すことになるのかなと思います。以上です!最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

りかちゅう

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