どうも、りかちゅうです!「べらぼう」を見ている人ならば鳥山検校の存在を分かっているでしょう。ドラマ上の検校はいい男って感じがしますね。五代目瀬川もその良い感じな一面に惹かれていましたからね。ただ、彼の職業は高利貸しという悪どい職業です。しかも、鳥山検校は高利貸しの中でも鬼畜なことする人です。ですので、この記事にてその悪どさを話しますね。
鳥山検校とは何者?
鳥山検校とは当道座の人間です。当道座とは盲目男性たちが集まる組織です。当道座は家康が自治組織として公認しました。そのため、当道座は江戸時代では利権を持っていました。人にお金を貸借りする権利とかまさにそうですね。
そのお金の貸し借りが今回のキーワードです。実は当道座には位があります。16階73刻に細分化されていました。昇格するにはお金です。たくさんお金を詰めば詰むほど位が上がります。それ故に当道座は高利貸しをするんです!悪質すぎて借りてる側が夜逃げするとかあります。ちなみに鳥山検校はその中でもトップクラスです。「検校」という地位が1番ですからね。となると、鳥山検校は相当悪どいことをしていたということが察せますね。
※鳥山検校のことや当道座の詳細はこちらに書かれています。
鳥山検校の金貸し事情
幕府の保護の元で金貸しができる権利を持つ当道座。この利権は大きいですよね。だって金の貸し借りをの利子をぼったくればぼったくるほど出世できるのはもちろんのこと、富裕層にもなれるからです。ただ、悪質な例もありました。鳥山検校がまさにそうです。ですので、彼の悪質様について話しますね!
1.鳥山検校のやり方
鳥山検校の手口はまず貸し付けの前に利息分を前引きします。それだけでなく、借金してる側から礼金を取ります。そのため、借金してる側が得られるお金は元の6~8割程度です。
また、鳥山検校は利息は高利貸しの代名詞といわれる「5両1分」で貸し付けていました。どういうことかと言いますと当時の一般的な利息の水準は「25両1分」で25両の借金に対して月に一分の利息がつきます。1分とは一両の4分の1です。そのため、年利は12%になります。一方、鳥山検校が行っていた「五両一」とは5両につき1分の利息です。そのため、年利にしたら60%となります。ただのぼったくりですね。
2.返済できないともっと地獄
鳥山検校は期日までに返済できない場合「月踊り」を適用しました。「月踊り」とは返済期日を25日とそれまでに支払いがない場合は25日までで一度1ヶ月分の利息を取っておきます。それで終わりではないです。なんと、26日から月末まででさらに1ヶ月分の利息を取るという二重取りをしました。さらに、もし返金が滞ると証文を3ヶ月、4ヶ月単位で書き換え新たな借金として再度礼金を取っていきます。
3.鬼畜な取り立て
鬼のような金貸しですね。だからこそ、取り立てもえげつないです。まず借金してる武家屋敷の玄関先に小旗や札を立てて何日も座り込んだり、近所中に聞こえるような大声を張り上げて催促したりしたそうです。こりゃ借金してる武士のメンツはないですね。ここまでくると当道座を保護した幕府も頭を抱えていましたが。ですが、なかなか対処に踏み切ることができませんでした。そんな時ある事件の影響で当道座の人間を処罰する機会ができました。
4.旗本の夜逃げ
1778年に旗本の森忠右衛門とその子供である虎太郎が借金の返済ができずに夜逃げするという事件が起きました。
旗本は何かあったら武装をし将軍の元にで勤めるポジションです。その旗本が行方不明となってしまったら幕府側が困ります。そこで、これを機に幕府は日頃から高利貸したちをしている人たちを一斉摘発をしました。鳥山検校もそのうちの1人です。
盛者必衰
そうとしか言いようがないですね。鳥山検校は盲目の高利貸しとして輝いていました。悪い意味で輝いていましたけどね。ただ、悪い職業をしているとはいえ何かしらの魅力はあったんでしょうね。五代目瀬川を身請けできたのは金だけではないと思いますし。
ですが、高利貸しは悪さではあります。しかも、年利60%なんて今の時代なら逮捕案件です。幕府に詰められるのは当然です。そう考えると悪さして輝いても必衰はするんですね。ちなみに、検挙された後の鳥山検校については見えてないそうです。
まとめ
鳥山検校の悪質様すごいですね。年利60%と聞いた時はびっくりでした。その年利で五代目瀬川を身請けできたんでしょうね。しかも、それだけで十分ではないんですね。周りが驚く形で取り立てるなんて鬼畜ですよ。もうここまで来たら取り締まられるのは無理ないです。あと、そんなところに五代目瀬川がいたなんて考えると五代目瀬川はろくな家じゃないところに拾われてしまったなんだなと思いました(だったら他の家に拾われた方が良かったのではないのかと思いましたね)。以上です!最後まで読んでいただきありがとうございました。
りかちゅう